先日、春繭が出荷されました。毎年、春繭と晩秋繭を仕入れていますが、今年は気候がよかったため、作柄がよく、どの農家さんの繭も品質が安定していました。
たくさんの繭袋の中から選んでいる様子は、ぜひInstagramをご覧ください。
工房でつくる座繰り糸は、目的の太さを直接糸にするため、繭の品質がそのまま糸に伝わります。そのため、制作するものに応じた繭選びは慎重です。
機械繰糸は、ムラを無くし均一にするため、たくさんの繭をミックスして、細い生糸をつくり、そこから撚り合わせて、目的の太さとします。
そのため、同じ生糸でも風合いは全く異なります。
とはいえ、座繰り糸といわれているものでも、撚り合わせている糸も多数あるため、一概には言えないのですが…
風合いの好みは主観によるので、大切なのは、素材を見極めることかなと思います。